祖母奥岳渓谷:黒金谷〜祖母山  2003.06.08


恒例の祖母山ボランティア登山が6/7-8に実施された。当会の任務は『灯油の荷上げ+登山道(ハシゴ場)整備』である。

一般道を歩くのはもったいないので夏山のトレーニングを兼ね、ちょっと重めのザックで易しい沢を詰めることにした。

選定したのは黒金谷、祖母の小屋番さんの評価は『小粒ながら登りごたえのある谷』・・・・いくつかの斜滝や200m以上も続く涼しげなナメ滝があり沢気分をかもし出す。
上部は平凡ではあるが原生林に包まれウルシワの上部に似て大岩や涸滝もある。ヤブ漕ぎはほんの僅かで、そこそこまとまった谷であるが・・・沢登りとしては少し物足りない?


ザックウエイトは、灯油の割り当ては各自6kg程度、これに1泊2日の小屋泊まり+沢装備(酒、ビール含む)を加え各自20kg強になる。
入渓後しばらくは荷の重さをあまり意識することなく川上本谷のナメを楽しんで歩きましたが・・・・黒金谷にはいると、ザックをしょってるなあ、という感じ・・・斜滝風のナメは傾斜も緩く楽しく歩きましたが、二俣過ぎる頃から足が少〜しばかリ重くなり・・・大岩越えたり涸滝登る頃はふくらはぎがパリパリ・・・登山道出る頃はパリパリ+ゼイゼイ、水場で何とか一息つきましたが正直きつかったですねえ、沢ボッカは。あまりやりたくありませんネエ

沢遊びはやはり身軽でなきゃおもしろくありません。傾斜の緩いスラブ滝でもバランスを崩すとあっという間に滝壷にドボ〜ン!荷があると泳ぐのも不自由で沈んでしまいそう!確実にワングレード上がりますから慎重な足さばきが必要となります。岩グレードで3級の涸滝でもルート間違うと立ち往生しかねません。そういうわけであまり楽しい気分になれません!

重荷の為にワングレード難しくなる『易しい滝』よりは、身軽で登る『少し難しい滝』のほうが、おもしろい!・・・・・・皆さんの素直な感想?
楽しく沢登りする要は、冬山と同じ『軽量化』・・・・デスネ! 夏山、知恵だしあって頑張りましょう!

黒金谷出合いまでは、美渓が楽しめます。しかし油断するとスライディングでドボ〜ンですよ!

黒金谷のF1 200m以上もナメが続く。最も楽しい所! 倒木なければ・・・・ネ


上部に行くに従い倒木、大岩、涸滝、等が出てくる。最後のヤブコギはほんの僅か。




黒金谷概念図

■黒金谷概要
 入渓:黒金尾根登山道の尾根取り付き付近。川上本谷入渓後約40分で黒金谷出合(標高:約790m)。黒金谷にはいり斜滝をこえていくと200m以上のナメ(階段状)に遭遇。このナメは宗五郎谷分岐まで続く(標高約880m)。この二俣を右に取る。以後は、水量も次第に減じ平凡なゴーロになるが、大岩や涸滝が所々現れる。1070m付近で左に支流、右をとる。流木、倒木が多い。しばらくで右尾根に支流(水流なし)を分ける(標高:1180m付近)ここでやめてもいいが、もう少し行くなら左をとる。
。更に行く。1300m過ぎると正面にガレがのびる。源頭の様相。ここに赤テープ有り。本流は左?。このガレを詰めヤブに突入する手前で右手尾根に向かいスズタケを分けると2-3分ぐらいで黒金尾根登山道に出る。出たところは水場の50mくらい下方。黒金谷出会いから終了点(登山道)まで、休憩含み約2.5時間。(Y.Kubo記)


■参加者:新、原田、岡村S、橋本、久保、以上5名