九州中央山地:樋の口谷〜石堂山&市房山・石堂山   

【山行期日: 2005.08.27-28】
■四国山行と同じく、今回もハイク組と沢組の共同企画。夏山第三弾!という位置づけで、北九州から少し足を伸ばし市房山・石堂山に出かける。勿論、ハイク組は市房山+石堂山。

 沢組は、今回は沢(谷)泊ののんびり山行の計画。メンバーやら山頂での合流の都合、等考慮して、山仲間お勧めの沢(谷)である『樋の口谷〜石堂山』とする。『九州の沢と源流』によると、遡行7時間、中級・・・・実力相応の谷かな。
両チームは、8/28、10:00石堂山山頂で合流する計画である。


■コースタイム:
【8/27】北九州05:00〜市房登山口08:30〜樋の口谷取付(霜踏橋)09:25/09:45〜標高1055mビバーク地15:30
【8/28】ビバーク地06:35〜石堂山08:30・・・・・・ハイク組上米良バス停出発06:10〜石堂山山頂10:25/下山開始10:45〜上米良バス停12:45〜14:00。





■参加者:
【沢組】瀬川、林、速水、岡村S、赤澤、久保、
【ハイク組】川中、鉄井、以上計8名

■遡行図:『九州の沢と源流』参照。
市房キャンプ場
樋の口谷取付
石堂山山頂で合流

樋の口谷〜石堂山
 人吉ICを出て左折、すぐのコンビニで買い出し。湯山まで広域農道(フルーティロード)を走ればここしかコンビニはない。信号のない快適ドライブで湯山を通過、市房登山口であるキャンプ場でハイク組2名と別れる。時刻は8時半。祖母山より時間的には近い。基幹林道〜R388〜湯山峠〜R265と経由し取付に向かう。大藪川の左岸にはいると僅かで霜踏橋である。道路脇の空き地に駐車、支度して9:45出発。

谷は幅広く、巨岩がゴロゴロした谷である。巨岩のため『造り』が大きくおおざっぱ、というわけでもなく、所々に釜を造り、樹木で脇を固めた庭園らしい細やかなところもちゃんと配置されている。自然の造形にかなうものはないネ。また、谷の中に樹木が少なく明るく開放的、好天も手伝い明るい日差しのもとすっきりした遡行を愉しむ。


樋の口谷遡行序章。木漏れ日に清流がきらきら輝き、しぶきを浴びて爽快!
右から越える 勢いのあるナメ滝 大岩にかかる釜のある滝
右のルンゼを登る

 清流は、谷幅に渡って巨岩の間に何カ所も滝を落とし、我々はいくつもの滝を右に左に交わしながら、時には直登して越えていく。釜を持つ大岩の滝は右のルンゼを登る。谷は、次第に傾斜を増し、巨岩は何処までも積み重なっているようだ。

 振り返れば二つ岩方面の視界が開け、真下には横瀬の集落が望まれるようになる。途中、大きなスズメバチの巣発見、迂回する。こんなところでおそわれたら大変なことになる。


10m?の滝。左から越える 幾筋もの滝を落とす岩のブロック帯
岩、岩、岩・・・・時には水流をいくが、大半は右に左にかわしながら進む
時たま、絵になる滝もある 大岩を巻いて超す 岩穴のスズメ蜂の巣

 
 やがて標高800m付近に達する。眼前には、巨大な大岩が立ちはだかる。右に水流を追えば、右から直瀑、その左に大岩の下に斜滝、水量が多く全身シャワーになりそうなので巻くことにする。少し下降、右岸よりにトラバースした日の当たる岩の上で休憩。するとハチが舞う・・・まさか、と見上げるとまたもや左上の岩壁にスズメバチの大きな巣がブラリ!

 おお、ヤバイ、ヤバイ、急遽休憩中止して出発する。静かに右上するが、抜けられないためやむを得ずハチの巣を遠巻きにするようにして下降、右岸の樹林帯に入る。そのまましばらく巻いて、谷に戻ると丁度、2条10mの滝の真下である。

 ここは眺望すこぶるよく、岸壁の真下に大岩塔とテーブル状の大岩が、視線を少しあげると横瀬の集落が、更に二ツ岩の稜線が望める。ここはハチの制空権外、大休止とする。先程の岩をくぐる斜滝をパスあいたので、その上部の25m大滝も結果的に巻くことになったが、こういうこともあるだろう。

標高800m近くまでは、このような遡行が続く。岩の乗り越しは結構腕力を使う
左の岩をくぐる斜滝
2条10mの滝。皆さん余裕! 2条10mの滝から50m以上の眼下に大岩塔と巨大なテーブル岩
テーブル岩の下から巻いてきたことになる

 2条10mは左の樹林帯を巻く。上流は、これまでと変わり谷の傾斜がゆるみゴルジュ帯にはいる。左から支流をみて苔生した谷を行く。木漏れ日がキラキラ輝く緩やかな流れの谷は気分もゆったりする。しばらくで谷は急激に狭まり、極端に幅の狭いゴルジュになる。ここは両岸をまたいで進み、突き当たりの6m斜滝は、左から巻いて上流に出る。

上流は、明るい平流の河原になる。周りの樹林と緩やかな流れは、そう急がずに少しお休みになったら・・・とささやく。休憩に丁度よいところだ。2条10mまでは、急傾斜の見上げての緊張感のある遡行だったが、10mを越えてからは、目線は水平、気分は平常心・・・自然の谷は、よく造られています。


巻き道からの2条10m 傾斜のゆるんだ谷
極端に狭いゴルジュは突っ張りで 気分は和やか、平流に会うと優しくなります

 小休止後、今日の塒目指して遡行開始。谷は浅いゴルジュにはいる。小滝が続くが最後の5mは左を巻いて越える。谷に戻ると又、ゴルジュ帯にはいる。2条5mは右手ルンゼから大きく巻く。5mの上流で谷は左に屈曲、その奥に10mのチムニー滝が轟音を響かせている。巻いて一旦、谷に降りる。少し進むが、釜を持つ5m滝でストップ。右手を巻くことにする。先程の巻き道に戻り踏み後を辿る。適当なところで谷に戻るが、進めず今度は左を巻いて越える。

谷に戻ると、そこはまたもや平流の河原・・・どうやら今夜の塒についたようだ。緩やかな流れを少し辿り、左岸に砂の平地を見つける。本日はここまで!時刻は、15:30で少し早いが、先に行き過ぎると明日が時間をもてあます。

 砂地にツェルト3張り設営。まずは冷水で冷やしたビールで乾杯!続いてたき火を起こし夕食とする。


平流の河原から浅いゴルジュ帯へ。最後の5mは左から巻く
2条5mは右を巻く 一旦谷に降りるが続くゴルジュは通過不能、巻いて越える
標高およそ1055m(高度計)の静かな河原が今夜の塒

 5時起床、6時35分出発。天候は曇りだが雨になりそうな気配だ。昨日はさらっとしていたが今日は湿度が高くムシムシする。残りは2-3時間程度で悪場はない。はや源流の様相を呈しつつある谷を詰める。河原や時々現れるナメ滝をのんびり越えていくと二俣。左から10m斜滝が出合う。右を取り進めば上空が開け明るくなる。このころから小雨が落ちるが、本降りにはならないようだ。

 更に小さな二俣、ここも右をとる。次第に水流は細くなり源流の様相、右にガレ谷を分けた後はガレが多くなり傾斜もます。
標高1350mあたりで崩壊した林道跡通過、寸断された林道は見るからに痛々しい。稜線まで残り200m弱。

 傾斜が増し、ほとんどガレになったので落石に注意して慎重に登行を続ける。ガレは稜線直下まで続いており最後は泥壁。左右の尾根にあがれば藪漕ぎは全くなく数分で稜線に出た。尾根筋を右に数分で小雨のぱらつく石堂山山頂到着、時刻は、8時30分。


 昨日の実登行時間と合計すれば、8時間程度、概ね標準時間での遡行であった。
この谷は、急傾斜の大岩、田舎の小川のような平流、ゴルジュ、ナメ、と変化に富んでおり、遡行が『愉しい』谷であったと思う。山仲間が推薦・・・納得です。

ナメ滝は愉しくいきましょう 二俣。左から10m滝が出合う 斜滝。快適に通過
ナメ滝が多いが水流が細くなるに従い次第にぬめってくる。 斜滝。
念のためザイルを出す
苔生す源流 稜線直下 石堂山山頂。お疲れ様でした!

 山頂で待つこと2時間、10時25分ハイク組の二人が疲れ果てて到着。第一声は、きつ〜い!
わかりますよ。ワカリマス、昨日市房に登って、今日は昨日より標高差の大きい石堂山ですから。まあ、本当にお疲れ様でした。

 お疲れの二人には悪いが、20分ほど休止して全員下山にかかる。途中から2名がピッチを上げ、早めに下山、車を回収することにする。石堂山登山口である上米良バス停に全員集結したのは、14時でした。参加者の皆さん!お疲れ様。


元気のいいお二人。もう1回行けそうですね 少々お疲れのお二人。お疲れ様です

(Reported by Y.Kubo   Photo presented by K.Akazawa & S.Okamura)

市房神社〜市房山 & 上米良〜石堂山
 小倉を5時に出発。よく整備された市房登山口のキャンプ場についたのが8時半。明日の集合場所と時刻を確認し、沢組と別れ、女二人旅となる。キャンプ場から少し車道を歩くと鳥居に出る。ここが取り付き点。

 霊気が漂うような樹齢1000年という杉の中を登っていきます。4合目に朱塗りの市房神社が現れた。雨宿り、休憩には好都合です。ここから先は、崩壊地や木の階段などを越えながら山頂です。およそ3時間半かかりました。展望は抜群で、明日登る予定の石堂山も見えました。

 二ツ岩まで縦走する予定でしたが、少々ばて気味。それに明日の登山口の確認もしなければならず、往路を辿りそのまま下山することにする。途中、花好きのおじさんと一緒になり、白鳥山、上福根山などの話をしながら下山。到着は17時。


給油して石堂山登山口である上米良のバス停を探す。登山口は、バス停の民家の前を縫っていくが、ここが登山口とはとてもわかりにくいところだ。登山口を確認した跡はテン場探し。槇の口発電所のところで幕営する。


快晴の市房山 石堂山到着!それにしてもきつ〜い!

i霧島連山を望む(石堂山山頂より) 迫りくる林道(8合目付近)

 28日は朝から雨!久保さんに電話連絡を試みるが通ぜず、雨の中を登ることにする。出発は、6:10。登山道はよく整備され合目の標識もあり、一言書いてある。林道を何回も横切るがきちんと標識があり迷うことはない。8合目あたりから急坂、岩場、やせ尾根がありきつい!。おまけに偽ピークがいくつもありきつさ倍増!・・・でも何とか頑張り、10:25山頂着。

 沢組はすでに到着しており、めでたく合流する。約束の、10:00には30分遅刻したが、まあお疲れ様でした。天気がよければ市房山を横にみながらの登行になるんですが、あいにくガスがかかり、時々しか景色は愉しめませんでした。とてもきつい山でした。

(Reported by Y.Tetsui  Photo presented by Y.Kawanaka)


【登山口と温泉】

市房神社〜市房山:標高差約1130m、上米良バス停〜石堂山:標高差1300m。続けて登ると結構なアルバイトになります。
■上米良は、米良三山(市房山、石堂山、天包山:あまつつみやま)の登山基地

上米良は、三山の登山基地 上米良バス停

温泉:西米良温泉・カリコボーズの湯 『ゆた〜と』

村所から車で数分、西都市に向かって一ツ瀬川右岸にあります。立派な施設で、お肌ツルツルの美人の湯です。入湯料は、300円。営業時間は、10:00〜22:00。