四国赤石山系:縦走と沢登の山旅
西赤石山〜冠山・平家平縦走& イチノマツコ谷(浦山川)遡行〜二ツ岳   

【山行期日:2006.010.21-22】


 
本年の沢登のフィナーレは、四国赤石山系(二ツ岳北面)とする。同行する縦走組は、赤石山系から前回縦走の『伊予富士〜寒風山〜笹ヶ峰』の稜線につなぎ、冠山〜平家平まで足跡を刻む計画である。

 10月も中旬を過ぎたこの時期は、標高1000m以上は紅葉が期待出来そうだ・・・しかし樹木が、台風などで風にもまれた年の紅葉は不出来!と先日テレビで報じていたが、今年の四国はどうなのだろう?・・・・・鮮やかな紅葉に巡り会えればいいが・・・・。
 


【山行計画】
■10/20、20:00門司出発〜山陽道〜しまなみ海道〜マイントピア別子(ビバーク)
■沢登G:二ツ岳中の川登山口付近入渓〜浦山川〜イチノマツコ谷〜(二俣付近ビバーク)〜稜線〜二ツ岳〜登山口
■縦走G:東平〜銅山越〜西赤石山ピストン〜西山〜(大永山トンネル付近ビバーク)〜冠山〜平家平〜中七番登山口


【参加者】
■沢登G:原田、伊津見、赤澤、久保、以上4名  ■縦走G:田村、加藤、岡村M、鉄井、以上4名


四国赤石山系:縦走と沢登の山旅登行ルート概念図


【西赤石山〜冠岳〜平家平縦走】

 今回の四国山行の目標は、前回の縦走(伊予富士〜寒風山〜笹ヶ峰)の続きと、間違い探しです。前夜のビバーク地:道の駅から、車道を東平に向かい、「銅山の里自然の家」の先の車の入るところまで連れて行ってもらう。すごく整備された立派な公園。その先もきれいな公園がある。

 8:00、第三通洞から整備されたジグザグの道を登っていく。途中道が二手にわかれる。馬の背コース、柳谷コース。われわれは柳谷コース。途中水場あり。9:30銅山峰ヒュッテ。このあたりはツガサクラの保護のためロープを張っている。10:20銅山越。石垣に囲まれた地蔵さんが祭られている。東平からの登山者は少なく、ほとんどの人が日浦から登ってきているようだ。

よく整備された東平 銅山峰ヒュッテ 銅山越までは楽勝!

 ここに荷物を置き、空荷で西赤石山方面に向う。ツガザクラの保護区あり。上る途中の展望は抜群。山頂は人気の山でしょう。人が一杯。まだ時間があるので先まで足を延ばしたがこれが失敗。後で響く。前赤石山の岩をまきながら石室越しの付近まで行くが13時になり引き返す。

 西赤石山は、人、ヒト、ひと!。銅山越まで戻りデポしておいたザックを回収、今日の泊まりである大永山トンネルに向けて歩きだす。

銅山越にザックをデポ、空身で前赤石あたりまでピストンする。存分に紅葉を愉しむ
 
 
 15:20西山着。ここまではよかったが、それから先が大変。ツナクリ山のくだりは急坂の上に足場が悪く、転げ落ちそうで気が抜けない。時間をとられた。金鍋越に付く。ホット一安心。しかしこの先がまた悪かった。登山道が崩れていて、腐った丸太が渡してあるが、4人通ると壊れそう。このような崩壊地が2,3箇所ある。

 なかなかテントを張れる広い場所もなく、午前中張り切りすぎた為か少々疲れ気味・・・大永山トンネルまでの長いこと、長いこと!。17:00、トンネルの先に少し広いところがあり、何とかテントを張る。


ザック回収、西山へ向かう。(左下)西山山頂。ここからは、多少難路だが紅葉が素晴らしい!

10/22 
 7:00出発。これからの登りがきついきつい。ササ原の気持ちのいい場所なのですが。9:20 2ヶ月前に来たちち山別れ。平家平に向かって歩く。しばらく歩くと前に間違った一の谷分岐。一の谷の方面のほうがササが切られ歩きやすくなっている。平家平は直進。

 ササに道がかぶさってわかりにくかった。このコースはあまり歩く人がいないようだ。ここらから紅葉が見事です。10:00一の谷越。なすび屋敷と、冠山の分岐。ひたすら上る。岩山だが巻き道が付いているので難なく上れる。

10/22、出発です
紅葉の盛りの尾根伝い・・・しかし稜線まで標高差は、500m強ある!
紅葉の樹林帯から見通しのいい笹原に出るが、結構あるねえ
もう少しで笹ヶ峰からの縦走路に出る ちち山分かれ到着・・・お疲れ様!

 10:40.冠山着、山頂狭く。、左右に道があるが、鉄塔方面に進む。のぼりくだりを繰り返しながら進むが風が強く寒い。やっと人に出会う。11:30、だだっ広い笹原の平家平に到着。山頂で沢組に電話するが圏外。住友ホレストに向けて下山開始。県境を東へ緩やかなくだり。標識に従い左折、送電線巡視路を利用する。12:05で213,214の標識。薄い字で住友フオレストと書いているので見落とさないよう。214は遠回りになるので、213の標識を見落とさないよう。213から沢伝いに降りる。

ここが前回ミスった所、
今回は慎重に!
ちち山分かれから気持ちのいい笹原の縦走 ちち山方面を振り返る

冠山への登りは、紅葉が盛り! キツイのに変わりはないが燃える木々に体も燃える!

冠山から本縦走のラストピーク、平家平までもう一踏ん張り!右:広い笹原の平家平山頂
あとは下山するのみ。住友フォレストを目指し送電線巡視路沿いに下る。紅葉が綺麗!
ここまで来れば、終わったも同じです・・・お疲れ!・・・小沢の紅葉が見事でした

これでもう終わりだと思ったら「健康散策ルート」60分と標識が出る。これを周遊しないとフオレストの駐車場に出れない、ようである。ここまできて健康散策?と思うが仕方ありません・・・階段の上り下りが続く。もうたくさん・・・皆ぶつぶつ。これ以上歩いたら不健康。14:30ようやく立派な建物の住友フオレストにでる。約束の15時近くになっても迎えの車がこないので電話連絡。40分ほど遅れるとのことだ。迎えが来るまで建物を見学する・・・・なかなかの建物である・・・さすがは『住友!』。しばらくして沢組の出迎えの車が到着、車中の人となる。

 1日目、少し張り切りすぎたせいもあるが、地形図で見るより距離があり正直な所、たいそうお疲れの山行となりました。
しかし、今回の縦走でで、赤石山系から、『伊予富士〜寒風山〜笹ヶ峰』の主脈につなぐことが出来ました。あとは石鎚山〜伊予富士と東赤石〜二ツ岳をつなげれば、四国の背骨をトレース出来そうです。時間つくってチャレンジします。参加者の皆さん、お疲れ様でした。


【Reported by Y.Tetsui  Photo presented by M.Okamura】


■引き続き御覧ください!■


 【イチノマツコ谷(浦山川)遡行〜二ツ岳】