中国山地:氷ノ山(福定〜氷ノ越〜氷ノ山)  2009.02.08


 今年の平成21年の正月に赤石岳山頂直下の赤石避難小屋で新年を迎えたが、当初兎岳聖岳への縦走を、目論んでいたが、元旦赤石小屋から9時間30分を要し赤石岳山頂に立つのが精いっぱいで、縦走を断念したこともあり、せめて無雪期の縦走をと思い、天候不順の中、日程を調整し5日の夕刻出発、9日帰宅予定で南アルプスに入山した。

行程
 
8月5日:駐車場畑薙ダム駐車場〜聖沢登山口〜聖平(幕営)、 8月6日:聖平〜聖岳〜兎岳〜仲盛山〜百間洞(小屋泊)、 8月7日:百間洞〜赤石岳〜赤石小屋〜椹島(東海フォレスト宿泊施設)、 8月8日:椹島〜畑薙ダム駐車場

参加者
 岡村眞由美、岡村繁雄、赤澤、以上3名



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日 夕刻出発
高速で草津より、新名神に入り伊勢湾岸道路経由で快適に畑薙ダムの駐車場を目指した。5日早朝畑薙ダムの駐車場に北九州より約11時間で到着。

送迎バス聖沢登山口下車 所々整備された登山道 聖平小屋近くの吊橋


 東海ホレストの送迎バスに乗り込み聖沢登山口へ向かう、後で着た登山者は、送迎バスに乗れなかったため追加のバスを手配していたようである。天候は、曇りでやや蒸し暑い。

 樹林帯の中を淡々と高度を上げていく、後小屋まで1時間くらいのところから小雨が降り出し、深夜の運転での睡眠不足に蒸し暑さおまけに私は、夏風邪で咳が止まらずゲホゲホと咳きこみながらの登山で、しんどかった。
 
約6時間30分を要し聖平小屋へ、小雨の中テントを小屋の前に設営。夕刻より雨が強くなったが、夕食後早々に消灯。

登山道で見られた花々


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 330分起床5時小雨の中出発。まず、聖岳を目指した。高山植物が咲き乱れ目を楽しませてくれる。

前聖岳でたまたま雨があがり一瞬富士山が眼下に現れた。

薊畑より小聖岳の登りにて 前聖岳より富士山を望む
小聖岳より聖岳を望む 聖岳山頂にて

 聖岳通過後も雨が降ったりやんだりで、兎岳の山頂へは、地図で往復15分のピストンになっていたが直接山頂にたどり着いた。
その後雨もひどくなりガスの中、小兎岳、中盛丸山を通過、百間洞をひたすら目指した。

兎岳山頂にて
 
 ガスで隠れて視界がきかないが「晴れていればいいだろうな」などと話しながら想像して工程をこなした。

高山植物も雨に打たれているが随所に咲いていた。
 
 9時間工程で百間洞山の家到着、雨もひどく靴もぐちょぐちょで、今夜は、小屋に素泊りすることにした。

中盛丸山通過後、コル後の百間洞下降点 百間洞山の家

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7
 330分起床5時出発今日は、曇りで早めに稜線に出て山々が見えることを期待し進む。その後、曇りながら風も心地よく、南アルプスの山々を見渡しながら登ることができた。

 1時間登ったところで、百間平に出る、前方に赤石岳、右手に聖岳、兎岳を望み曇りであるが広々としたすがすがしい場所で、昼寝でもしたくなる快適な場所である。赤石岳への上りの途中でライチョウに遭遇、疲れも感じる間もなく山頂へ到着。

百間平、前方赤石岳
馬の背への登り 馬の背付近より赤石岳を望む
赤石岳への登り、後方は馬の背 ライチョウ 赤石岳山頂まじか
赤石岳大斜面のトラバース付近より望む
赤石岳非難小屋 赤石岳山頂 山頂より小赤石岳を望む

 冬季の赤石岳から聖岳の縦走は、けっこう岩綾もあり難しいと感じた。しかし今は夏、冬とは、また違った感じで山々が連なり、稜線もにぎやかだ。

 赤石岳と小赤石岳のコルから下山ルートがあり少し下った付近から、高山植物が咲き乱れていた。


夏道を下る カールより赤石岳を望む


 富士見平周辺は、冬季周りの木々はすべて雪の下で、ワカンで行動していたが、全く様相が変わり冬の積雪の多さに改めて驚かされる。


お花畑を下山 富士見平付近 赤石小屋

 これからが下り本番、樹林帯の中を東海ホレストの小屋目指して、ひたすら下る。
 途中キノコがやたらと出ていたので、デジカメで撮りながら降りる。登山道沿いに十数種類確認できた。



 東海ホレスト宿泊施設にチェックイン、野外のベランダで下山の祝宴、生ビールが堪えられない、この一時のために頑張ってきたようなものである。

レストハウス椹のベランダで乾杯! テント場
後方自炊棟 白旗史朗写真館 ふれあいセンター




 
87日 4時起床、洗面所の温水器でお湯が使用出来るため、持参のカップラーメンをすする。送迎バスの始発は、6時30分の予定であったが、30分早く出発とのことで、6時出発。

 今年の冬は、途中がけ崩れでゲートまで車が入らず、椹島冬季小屋からダム下駐車場まで、永遠6時間弱を要して下山した道のりが、送迎バスにてわずか1時間弱で到着。
 ダム下駐車場を7時出発、途中高速道路の渋滞に何度となく遭遇、北九州に帰宅したのが24時前で帰路は、17時間余りを要した。お疲れ様でした。


 翌日、いきなりの台風の接近で南アルプ付近は、大荒れ結果的に運がよかったようである。


 参考資料
南アルプス南部の登山・観光情報




Reported by Y. S Okamura
Photo presented by S.Okamura & K. Akazawa