九州脊梁 耳川・上ノ小屋谷〜山ノ池谷〜国見岳


10月21日:
 
ビバーク地(07:10)〜(山ノ池谷)〜30m滝(07:30/07:45)〜門割林道(08:25)〜稜線(08:45)〜長谷分岐(09:45)〜国見岳(10:00/10:30)〜長谷登山口(11:00)〜(門割林道)〜雷坂取付(12:00)〜入渓地:平瀬橋(13:30)



SECTION. 07
 夜半から明け方にかけて相当冷え込む。早めに起床、適当に朝食を摂りツェルト撤収。07:10、出発!・・・ここでちょっとした勘違いをする。昨日があまりに気分よく過ごせたせいなのか、なぜかしらビバーク地を長谷/国見谷分岐、つまりビバーク地より少し上流の二俣と思い込んでしまっていた。従い、何も考えず、少し戻り山ノ池谷に取り付く。昨日の30mで実質的に上ノ小屋谷は終了、あとは国見谷、長谷、もしくは山ノ池谷経由で稜線に出るだけだから、どのルートとっても大差ないのでそのまま遡行を続行する。

 山ノ池谷の二つ目の滝は左から巻き、ザイルを出して谷に戻る。上流は緩い傾斜のナメ滝が続いている。のんびり詰めていけば、まな板のようなスラブの30m近い直瀑が頭上から水のカーテン落としている。水量が多い時期は幅広の見事な簾滝になるのではなかろうか・・・・ココは右手から巻くが、あまり高く上がらず落口近い高さから水平にトラバースすれば落口の少し上に出る。5mほどだが懸垂下降で谷に戻る。

(左上)07:10出発、少し戻り山ノ池谷に取り付く。 (右)2番目の滝は左から巻き、懸垂で谷に戻る
(左下)上流は小滝やナメ滝が連続している
(左上)濡れぬように小滝やナメ滝かわして進む (右)頭上に30m近いスラブの直瀑
(左下)右手から小さく巻いて落口近くに出る


SECTION. 08
 30m直瀑の上流は、ルンゼ状の滝が続いている。右の岩棚を伝っていけば谷はV字状になり、水流も細くなってくる・・・・・もうしばらくいけば源頭だろう。谷が細くなると枯木が多くなりすこし歩きにくくなる。水が涸れる前に補給、ついでに靴を履き替え、装備を解いてハイキング姿になる。しばらくいけば難なく門割林道にでた。ビバーク地を出て、1時間と15分だ・・・意外と早かった。林道には、山ノ池登山口、国見岳まで約90分の標識がある。つまりビバーク地から、およそ3時間だから他のルートと大差なさそうだ。

 林道から水流の無くなった涸谷をいく。下草も藪もなく非常に歩きやすい。踏み跡は途切れ途切れだが、涸谷沿いに歩きやすい所を歩けば、自然に踏み跡に戻る。30分足らずですっきりした稜線に出るが、稜線は緩やかな丘陵のようで有るべき登山道が見あたらない。仕方ないので地形図で大まかな現在地を確認、コンパス振って進む。

 今日は天候もよく国見岳も見え隠れしているので、方角は間違うことは無かろう・・・・進んでいけばいつの間にか登山道に合流していた。落ち葉が舞う今の季節は、踏み跡が落ち葉で覆われわかりづらい。それにしても気持ちのいい縦走路である。

 しばらく行くと、内大臣からの登山道と合流。国見岳まで1km、40分の標示、ここから登山道は鮮明になってきた。更に進めば、長谷登山口へ約50分の標識がある。長谷を詰めればここに出ることになる。更に進むと力水(水場)が有り、シャクナゲの群落をくぐり抜ければ脊梁の盟主、国見岳である。

(左)上流はルンゼ状の滝が続いている (右上)詰めていけばV字谷になる
(右下)水流が細くなってきた・・・・もうしばらくで源頭にでる
源頭は枯木が多い 門割林道に出ると
山ノ池登山口の標識がある
涸谷を詰めて稜線に向かう
秋晴れのもと、下草のほとんどないすっきりした稜線に出る
開けた縦走路を行く 国見岳まで1km、40分の標示 長谷登山口分岐


国見岳(1738.8 m)
SECTION. 09
 山頂着は、10:00。ビバーク地から、3時間弱人並みの速度で山頂に出た。今日は、快晴!素晴らしい眺望が我々を迎えてくれる。高岳、根子岳が近い・・・・その背後には九重連山!・・・意外にも立体感があり聳えている、という感じだ。祖母・傾山群も勿論、鮮明だ。南方に目をやれば市房山、多分霧島も?・・・さすがに脊梁の盟主、国見の名に恥じない!30分ほど休憩し、立ち去ることにするが・・・・どっち向いて下るか?

 計画では、小国見岳、五勇山、石堂屋を経て下山しよう、と思っていたが、国見から見ているとかなり時間がかかりそうだ。協議の結果、多分入渓地に最速で下山できると思われるルート、『長谷〜門割林道〜雷坂』を行くことにする。

国見岳山頂  阿蘇高岳、根子岳 & 九重連山を望む
扇山方面、左に延びる尾根は霧立越
手前の尾根の山腹を縫うのは門割林道、その右手は下山予定の尾根
祖母・傾から大崩山方面を望む


SECTION. 10
 10:30、下山開始。往路をたどり長谷登山口への道をたどる。登山道といっても山ノ池から稜線までと変わりなく、踏み跡は切れ切れだから気にせず、長谷の源頭部を右に左に下りやすい所を縫っていけば、30分ほどで門割林道に出る。
 ここにも長谷登山口、国見岳まで約80分の標識が有る。

 一息入れて林道を椎矢峠方面に進む。林道は一部でかなり荒れており車高の高い四駆以外は通行出来ないかもしれない。右手に広がる景色を眺めながら先程の山ノ池登山口を通過、1時間も歩けば林道が左へ急カーブする峠に出る・・・ここに雷坂の標識がある。時刻は、12:00、すこし休憩する。あとは、標高:600mの入渓地まで、900m程下降するだけである。

(左上)長谷登山口(門割林道)に出る。長谷で水を補給 (左下)門割林道をおよそ1時間歩く
(右)雷坂取り付き。かなり広い歩道のようだ

FINAL
 下山する尾根道(雷坂)はかなり幅が広く、作業道並に整備されている。こんないい道、長く続くはずがない、と思って下るが、なかなかどうしてかなりの区間、よく手入れされている。しかし二次林のトラバースになるとやや不明瞭になったり、一部、土砂が崩壊しているところも有る、が山なれた人なら特に問題は無いと思う。1箇所だけ、ブッシュと倒木に覆われたところがあるが、まっすぐ進んで探せば問題ない・・・・傾斜もさほどきつくないので、どんどん下ればおよそ1.5時間で車道に出た。右へちょいと行けば駐車した廃屋である。

 今回の上ノ小屋谷は、水平移動のような沢登りだったが、垂直移動の沢登りとはひと味違う愉しさに浸ることが出来た。やはり千変万化の沢登りは奥が深い・・・・滝登りは勿論愉しいが、歩きもまた捨てがたいおもしろさがある・・・・そんな愉しさを味わった2日間でした。 参加者の皆さん、お疲れ様でした。


帰北は、阿蘇・九重経由、途中 『そよ風パーク』 で入浴食事

Add. TEL FAX 熊本県上益城郡山都町今297番地
TEL:0967-83-0880 FAX:0967-83-1331
『入浴(¥300)&食事。そよ風ご膳(\ 1,300)が、お勧め、とのこと


Reported by Y.Kubo  Photo presented by K.Akazawa


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