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会員の近況報告(〜2006.06)


新緑の山稜を愉しむ!

西中国山地:聖湖〜高岳〜聖山〜砥石郷山〜聖湖 2006.06.18

■数日前の予報では、曇時々雨、であったが直前に曇りに変わる。じっとしていてはモッタイナイ!
つい先日入会された西さんが休みを取れるとのことで、『歓迎山行』として企画する。歓迎なので歩きとするが、折角だから新緑が盛りの西中国山地にする。目的地は、前回(2006.05.28 高岳ー聖湖)の続き・・・広島・島根県境尾根:高岳〜聖山とする・・・・4−5時間程度のハイクになるが・・・それでは短すぎる!と不満が出るかも,しれない・・・・と思い、砥石郷山を追加した。そうすれば8時簡以上のになるので御満足いただけるはず?・・・・


■参加者:西、鉄井、田村、伊津見、赤澤、久保、以上6名


■コースタイム:民族博物館(07:50)ー高岳(08:50/09:05)ー聖山分岐(09:30/09:35)ー聖山(10:40)ー田代取付(11:30)ー田代川(12:00/12:30)ー砥石郷山(14:00/14:30)ー中の甲林道(15:30/15:40)ー民族博物館(17:10〜17:40)

■行動時間(休憩含む):およそ9時間半


高岳〜聖山〜砥石郷山登行ルート概念図 西中国山地国定公園:聖湖

■ルート概要
 湖畔にある民族博物館上り口にあるトイレ棟横に駐車。出発は、07:50、八幡高原方面に車道を伝うと20分ほどで左手に高岳登山口(標識あり)。ここから標高差300mくらいである。整備された登山道で、新緑やササユリをめでながら辿れば40分ほどで山頂に出る。聖湖の眺めがいい。小休止。高岳から県境尾根を伝い、聖山分岐までいく。緩やかな登下降があるが、散歩道である。分岐で小休止。

聖湖から高岳へ・・・新緑とササユリ、山あじさい?などが目を愉しませる
青空の広がる高岳山頂
高岳から聖山分岐へ向かう。自然林が瑞々しい。時たま淡い薄紅色のササユリが現れる
聖山分岐で小休止。平成17年に分水嶺登山道を復元したと記されている

 そのまま伝えば奥匹見峡・天杉山へ至る。左折して聖山へ向う。この縦走路は登下降が多い。最後の急坂を登れば平坦地に出る。ここは三叉路で聖山山頂への取付。右へ数分で平坦で展望のない聖山山頂。左は中の甲林道へ出る。山頂を往復して林道方面に200m程下降すれば十文字峠に出る。時刻は、11時で出発してから3時間ちょっと。ここから左折聖湖に帰れば、昼食休憩を入れても4−5時間のほどよいハイキングコースだと思う、が今日の山行はプレミアム・・・峠から右折して林道を行けば、30分ほどで田代への下り口に出る。踏みあと横にクマに注意!の大きな看板がある。

薄紅色のササユリ 三叉路。右は高岳、左は十文字峠、正面は聖山
展望の全くない聖山山頂、でも三角点はあります 田代への下降点にあるクマに注意の看板

 緩やかな尾根を伝う。あまり歩かれていないのだろう、ササに埋もれてしまいそうな所が2,3ヶ所ある。しかし概ね尾根筋通りだから忠実に尾根を辿れば間違いない。田代川(奥三段峡)までは約300m下降となる。川筋まで下降すれば小さな分岐で、左右に踏み跡がある。右に行けば数分でゴルジュ、釜を持つ滝がある。地形図に滝記号のある滝である。

 滝を見ながら昼食、元の分岐に戻り直進すれば小沢、渡渉して踏み跡辿れば舗装された車道に出る。のんびり歩くと赤い橋がある。これを渡るとすぐ右手に砥石郷山への登山道が別れる。直進すれば牛小屋高原である。

 ここから砥石郷山まで、標高差:500m。下部はいくらかジグザグであるが少し行くとほぼ尾根沿いの一本調子の登り、最後は急登になり、暑さムンムンでキツ〜イ!1時間ちょっとのアルバイトで見覚えのある山頂に出た。勿論、大休止。あえぎながらラストが到着したのが、14:10。出発して6時間強かかった。どうやら今日は全行程8時間は超えそうだ。


2−3ヶ所ササに覆われた所があるが踏み跡は比較的明瞭
奥三段峡はここから上流。この滝は地形図に記載がある。清流は透明度が高い
田代川の赤い橋を渡り右岸へ 橋のたもとにある案内板
砥石郷山頂。余裕で先着のお二人 展望の良い夏焼峠手前のピーク

 長居しては遅くなるので14:30に腰を上げる。あとはひたすら下るのみである。夏焼峠分岐手前に展望の開けたピークがある。恐羅漢山から十方山、内黒峠方面の眺望がよい。一息入れて下降開始、しばらくで夏焼峠方面との分岐、林道は右。ここからはのんびり下降になるが、登山道に倒れ込んだ倒木が多く少し煩わしい。
 
 林道に出て全員そろったところで本日最後のアルバイトスタート!・・・といっても林道を淡々と歩くのみだが・・・この林道、最初は少し標高を下げるが次第に緩やかな登りになり十文字峠(910m位)までが結構疲れる。峠を越えれば下る一方で40分ほどで出発点である民族博物館登り口に到着した。

 この林道歩き、一生懸命休まず歩いて1時間半かかった。冬季を考えれば時間も距離もたいしたこと無いはずですが・・・・今は冬じゃありませんのでネ。皆さん、お疲れ様でした。

【Reported by Y.Kubo  Photo presented by K.Akazawa】

夏焼峠手前のピークから望む十方山(左)と恐羅漢山(右)


沢水〜三俣山 2006.06.11
参加者:三栗、西方、岡村M、瀬川、川中、林、久保、以上7名

ルート:沢水展望台〜くたみ分かれ〜鉾立峠〜坊ガツル〜三俣山〜北千里浜〜御池〜展望台

所要時間:8時間

 今週は、ミヤマキリシマ鑑賞の登山者で混雑か?と思われたが、三俣山〜北千里浜〜御池を除くと殆ど登山者なし。

 鉾立峠付近も、いくらか咲いているが、お花少なめでした。勿論、誰にも会いません・・・静かな所です。

 坊ガツルから三俣山直登コースも静寂そのもの。山頂近くになるとミヤマキリシマの小群落があるが、今年は虫に食われたのかお花は少なめ・・・それでも人気が無いぶん、ゆったり鑑賞出来ます・・・・いや〜違いますよ、疲れて花どころではなかったワ・・・?

行動時間がすこ〜し長めでしたが全員楽勝!参加者の皆さん!お疲れ様でした。

Report & Photo presented by Y.Kubo】


さわやかな風の吹き渡る、緑あふれる佐渡窪を行く
鉾立峠付近のミヤマキリシマ
直登ルートは傾斜が落ちるとミヤマキリシマの小群落!・・・もう山頂が近い
岩場を越えたあたりで一息入れる 三俣山(南峰)山頂、ようやく行程の50%!
三俣山南面にもピンクの小群落 ガスのかかる御池を越えればあとは下るのみ



北ア南部:常念山脈縦走 2006.05.02-06

●最高の天気に恵まれ、槍穂、キレット、北鎌尾根、裏銀座、裏銀座、八ヶ岳連峰、後立山連峰などアルプスの山々を眺めながらの山行きでした。

●【参加者】西方、岡村
M、三栗、新谷TC 以上5

52日(火)
 1930門司港、西方家へ4名集合。荷物を積み出発、1名は松本で合流予定。高速道路での渋滞がないことを期待しながら快調に進む。

53日(水)
 0530松本駅前のホテルで岡村Mさんと合流し、中房温泉へ向かう。駐車場は3個所ほどあったが、数台分のスペースを残すだけで、ほぼ満車状態。0700前に駐車場に到着し準備終了後0735記念撮影を終了し出発。

 第一ベンチ、第二ベンチと前日の睡眠不足のメンバーにしてはここまで順調。先は長い、定期的に休みをとりながら進む。
1009第三ベンチ通過、若干疲れが出てきたみたいであるが、他の登山者達と抜きつ抜かれつを繰返して登っていく。

 
1135合戦小屋着大休止。疲れがたまって前日の寝不足の疲れが出てきたところで合戦小屋に到着。大勢の人数でごった返していたが、運良くベンチの空きがあったので、ここで大休止と昼食をとり最後の登りに備える。

中房温泉駐車場にて準備 出発です。いい旅でありますように!

第3ベンチ通過 合戦小屋で大休止。まだ余裕たっぷりです

 1320燕山荘手前の最後の登りにかかる
尾根に出て槍ヶ岳を左手に見ながら目の前に見える燕山荘を目指すが、結構長い・・・。天気最高である。多くの写真家(?)がカメラを構えている。
1330燕山荘に到着、私もよさそうなアングルから1枚。表銀座の雪屁と槍ヶ岳が素晴らしい。

 
1340西方さんの知り合いの副支配人さんに挨拶を済ませ、チェックイン終了。今日は畳1枚に2名との噂が流れる。テン場も一杯で空きがないし、スコップでの整地も結構大変そうなので、今日は私も部屋に宿泊することにした。私達は4人部屋に5名宿泊となった。

 15
00チェックイン終了後、空荷で燕岳山頂へ向かう。嵐1軍のいる剣・立山方面もバッチリ・・・、八ヶ岳・後立山連邦まで見渡せる最高の天気である。燕岳山頂から燕山荘と明日の縦走路の表銀座、大天井岳が一望できる。結構あるなあ!

右写真:燕岳を背景に、ニコッ!

燕山荘への最後の登り、ファイト! 勇姿!、雄姿!の槍ヶ岳
明日辿る縦走路。大天井岳〜常念岳の稜線が一望できる

54日(木)
 0445朝起きて食事までに撮影会である。こんな天気に恵まれてきつい登りを頑張った甲斐があった。食事中に京都からの登山者と同じテーブルとなり情報交換をしたところ、そのパーティーも蝶ヶ岳まで行くそうである。お互い気を付けて行こうということになった。快晴の夜明け・・・モルゲンロートに輝く槍ヶ岳にしばし見とれる。0700食事、準備を済ませ、燕山荘出発。0755時々、登山道の要所で渋滞が出来ている。大天井岳まで往復の空荷の人がほとんどである。蛙岩通過する西方さん、元気ハツラツですね・・・。

 08
15大下りの頭。
1130バテバテで大天井岳山頂到着、槍をバックに記念撮影。風が出てきたので大天井岳ヒュッテ無人小屋方向へ向かい小休止。1310何気なく上空を見上げるとハングライダーがふわりふわり。気持ちよさそうである。他の登山者からも歓喜の声が上がる。横通岳通過1445、常念小屋と常念岳は直ぐそこである。

 15時常念小屋着。テン場の13位は雪がない。テントを設営し、宿泊手続きを完了する。早速、小屋泊組みのところへ向かいビールで乾杯。そこでは既に前日の京都からの登山者の人達と宴会中であった。大量のアルコール類を差し出す替りにお礼にということで水を作って頂いて物々交換。食事まで宴会が続いた。私はテントへ潜り込み一人ゆっくりとすごす。星がきれいで明日の天気も大丈夫のようである。真夜中から風が強くなってきたのが心配だったが、アルコールのおかげでほとんど熟睡状態。

夜明け・・・・日が昇る・・・モルゲンロートに槍ヶ岳が輝き始める
燕山荘出発!今日も頑張っていきましょう! 蛙岩を通過。西方さん、いつも元気ハツラツ!
大下りの頭。輝く槍ヶ岳〜裏銀座の山々 やっとたどり着いた大天井岳山頂
横通岳通過 常念岳と常念小屋を望む

55日(金)
 06
50常念小屋出発。準備を済ませ少し遅れたが今日は蝶ヶ岳までのつもりであったが、先日の酒の席で「徳沢園まで行って肉が食べたいと」いう意見が誰かから出て、蝶ヶ岳まで行って様子を見ようということで出発。情報によると、三股登山口は雪でタクシーが入れないので林道下りを覚悟する必要があるとのことであった。0720朝一番の常念岳への登り、いきなりの400mの登りはこたえる。前日のアルコールも残っているのか、バテバテ・・・。

 0825常念岳到着。今日も最高の天気で槍穂を右手に見ながらの3日間の縦走である。涸沢のテン場の上に大きな雪崩の跡が見えるが、その下方には無数のテントが見える。1125蝶槍をバックに一枚、まだまだ元気ですが・・。途中のアップダウンで新谷TCは完全にバテ上がってしまった。1400蝶ヶ岳着。徳沢園まで行くか、悩んだ結果、行くことになった。三栗さんの足が痛いにも関わらず、強行下山となってしまい、長い道中で小さな登りと急な下りで、大変な思いをさせることになった。誠に申し訳ないことをしたと後悔した。また、岡村Mさんにもお世話になる等の大醜態となった。

 1800徳沢園着、夕食と宴会開始。日没ぎりぎりに到着。最終日の宴会となる。ビールで乾杯後、西方さんお勧めの肉とワインでの食事は中々であった。宴会、二次会終了後、疲れに勝てずにぐっすり休む。

常念小屋出発。今晩の夕食はステーキ!
頑張るぞ!
いきなり400mの登り・・・堪えます
常念山脈主峰:常念岳到着 蝶槍を望む・・・まだまだ先は長い
蝶ヶ岳山頂・・・頑張りました! 本山行の目的!ではありませんが・・・
ワインとステーキは美味かったヨ!

56日(土)
 0740結果的には、今回の行程でよかったと思う。徳沢園出発、1名が中房温泉への車回収に向かい、残り4名は上高地散策1040上高地バスセンター発で新島々駅、松本駅経由で穂高駅まで向かう。駅前の蕎麦屋で昼食、タクシーで中房温泉駐車場へ。1500中房温泉の駐車場は、わずか3台しか駐車しておらず、出発時の状態は想像できないほどである。沢渡で合流、温泉に入浴後、福岡へ向かう。7日早朝北九州着
参加の皆さんお疲れさまでした。そして、大変ご迷惑をかけ、お世話になりました。


(Reported by T.Shintani  Photo presented by M.Okamura, T.Shintani & C.Shintani)


霧立越(向坂山〜白岩山〜扇山)&向霧立越天主山 2006.05.03-05
 5月3日:新緑とヤマシャクヤクの天主山に向かう。内大臣林道の椎矢峠側は車は入れないが、最近矢部町側から行ける道があるということでそちら側から行くことにした。矢部町の通潤橋から鮎の瀬大橋を渡り左折、しばらく行くと右手に『大しめ縄』の標識がある。そこに天主山の標識がある。
ここから『鴨猪川林道』にはいる。この道は途中から未舗装道になるが、普通車でも注意すれば行けそうだ。道が二股に別れたところが登山口である。すでに数台駐車してあったので手前に止める。

 二股を右手に少し歩くと左手に登山口。取り付きからロープの下がった急登。9:30、出発。10:40、1194mのピーク:『天主の舞台』にでる。休憩にいい場所である。ここからハイノキ、ミツバツツジ、ヒトリシズカなどが現れだした。

 やがて石灰石が顔を出すようになると斜面にはヤマシャクヤクが沢山!しかしながら蕾が未だ堅く一つも咲いていない。1〜2週間後はいいのではないか、と思う。(5月14日に行った方の話では満開だったそうです。)

 12:15、天主山山頂に到着。山頂は登山者で一杯!ここから椎矢峠側に40分程行くとヤマシャクヤクがあるそうだが・・・私たちはここで満足!

 明日登る霧立越の峰々、三方山など眺めながら下山した。下山後、明日のために五ヶ瀬スキー場に移動する。

 5月4日:楽しみにしていた霧立越の日です。空は快晴!ゴボウ畑,、07:15、階段状の緩やかな道を登れば、07:40杉越という分岐に出る。


 かわいい絵が描き込まれた登山ボックスがあります。ここは関所です。まず、向坂山に登ります。緩やかな登り20分ぐらいで山頂です。ここから椎矢峠に行けます。数年前、ここから三方山に行ったのを思い出し懐かしくなりました。

 分岐に戻り扇山に向かいます。扇山までは長〜い道のりです。


 

 分岐の戻り馬つなぎ場、平家ブナ(昔は大きな木でしたが台風にやられて見る影もなし)。30−40分歩くと立派な小屋が現れます。トイレ、水場もあります。小屋の前から30分程の登りで扇山山頂です。13:00到着。ここのシャクナゲも蕾でした。

 だらだらした登りが続く。08:40、白岩到着。このあたりにもヤマシャクヤクがあるが全て蕾である。1時間くらい、水飲みの頭分岐。20分くらい登ると水飲みの頭、そこから245m進むと10万本といわれるシャクナゲが現れますが・・・・これもほとんど咲いていませんでした。

 行きはのんびりでしたので帰りは駆け足です。馬つなぎ場から杉越は登りが続くので疲れた足には堪えます。16:25、ゴボウ畑着。

 ヤマシャクヤク、シャクナゲ鑑賞山行だったのですが、今年は花には少し早すぎました。同行のA嬢は、20年前より”霧立越”という響きにあこがれていたのできつかったが、やはりきて良かった、との感想。B嬢は、思ったほどでもなかったワ・・・・お花でも満開であれば、ネ・・

■参加者:鉄井、田村、加藤、川中、他

 (Reported by Y.Tetsui  Photo presented by Y.Kawanaka)



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